介護の世界に踏み入った、または介護を始めようと考えている方は資格の取得を考えているのではないでしょうか?
介護をするにあたって資格の取得は重要、かつ必要不可欠。そうでもないですが。。
でもスキルアップの為にも取得しておきたい所。
ネットや広告では、必ず初任者研修の取得情報は見ている事と思います。
それでは実際のところ、初任者研修の資格って必要なのでしょうか?
そして介護の仕事をする上でどんな資格が必要なのでしょうか?
資格取得を迷われている方はこれを読んで参考にして頂きたいです。
初任者研修って必要ない?初めに取るべき資格は?
資格でステップアップをめざすなら、まずこれ!
今回の内容はあくまで介護を生業とし、継続させていく事を目的とした内容です。
あなたの将来取得したい資格によって変わります。
介護福祉士や、ケアマネージャーを目指すなら、まず『実務者研修』を取得しましょう。
介護における第一歩とされている初任者研修。
実はコレを持ってなくても、実務者研修は取得出来るのです。
順序的にまずは初任者研修から取得して、それから実務者研修を取得して。
そんな遠回り
必要ないんです。
ちなみに実務者研修さえ持っていれば介護福祉士の取得条件はクリアです。
後は3年の実務経験をこなしていく。
余計な費用と時間は省いていきましょう!
あなたの目的で必要性が変わる。
介護の仕事をする上で業務上は資格はあまり必要ありませんが、資格を持ってないと採用条件に満たない事もあります。
例えば、訪問介護の仕事なんかは、資格の条件に初任者研修の取得が必要な企業がほとんどです。
訪問介護の仕事をやりたい。
なんて考えている方は初任者研修を取得しておくと良いでしょう。
ただし、2020年4月の法改正にて、初任者研修を取得していない人でも介護の実務経験があれば訪問介護の仕事は可能となっているため、就業条件を緩くしている企業もあります。企業HPを確認してみると良いでしょう。
資格を取って業界を渡り歩く
資格が無くても出来る仕事はあります。
資格の所持は介護業界では、給料アップに繋がるので損はないです。
しかし、今や人材不足の世の中。
資格が無くとも無資格、未経験者歓迎としている仕事は沢山あります。
例えば、通所介護(デイサービス)や、障害者支援などのグループホームでは、大体の企業が無資格者も積極的に採用しています。
前項で紹介したように、初任者研修を採用条件としている企業はあります。
訪問介護がまさに資格の取得者が就ける仕事です。
逆を言えば、資格さえ持っていれば、ほぼ採用されるので、ある意味怖いですよね。
こんな人が介護しちゃまずいでしょ!
なんて方もたくさん見てきました。
なぜ資格が必要?
※これからお伝えする事は、私の実体験を元に資格取得の必要性を説明しています。
若干偏った考え方かもしれませんがご了承ください。
介護施設の管理者を務める上でも、実は資格は必要ありません。
無資格者であっても運営自体は可能なのです。
では、何故介護の資格が必要なのでしょうか?
そこには日本人特有の考え方
ステータス重視
この思考から来ています。
もしあなたが管理者(施設長)の場合、CMの7割は施設長をまず見ます。
どんな人なのか?
この人に利用者を任せる事が出来るのか?
どんな資格を持っているのか?
そこで何も資格を持っていないのであれば、まず印象が落ちます。(あくまで最初だけですが)
私は新規の居宅サービス事業者の挨拶回りをした時に半数近くのCMから直接聞かれました。
「何か資格は持っているのか?」
見ず知らずの人に利用者を預けなくてはならない状況下ではステータスで判断するしかないって訳です。
その時、私は何の資格も持っていなかった為、正直に持ってない事は伝えましたが、資格を持って入れば何のマイナスにもならなかったという事実がありました。
今となっては言葉巧みに人の懐の中に入り込む営業術は持っていますが、当時はうまく話すら出来ず、後悔をした事を覚えています。
逆説、資格所持時のデメリット
ここでは介護の仕事に就く前に実務者研修を取得した事によるデメリットをお伝えします。
デメリット1:想像とのギャップ
実務者研修の資格取得の際、膨大なテキストが存在し、講習受講時は幾つかのケースを想定し、介護士目線からの知識、対応策等を学ぶ事が出来ます。
知識は間違いなく増える事でしょう。
知識を得る事で、間違いなく介護現場での理想像を頭の中で作ってしまうのです。
恐らく、あなたは1人1人に寄り添ったプランを立て、利用者の目標に向かって改善策を遂行していき、みんなバンザイ!
そんな事を少し想像すると思います。
それでは実際に現場に入ると、、
どうでしょう?
一度に十数人、施設によっては数十人
そんな人数の介助に手一杯になり、プランどころか、まともなケアすら出来ない現実に愕然とします。
意識喪失や便失禁などイレギュラーの事態が発生してしまうと、そこで30分、1時間のタイムロス。1日焦って仕事に追われる事となる。
イメージと違う!
そんなギャップに心身疲労も拡大していく事でしょう。
デメリット2:周りからの期待と落胆
介護現場(どんな職場でも同じですが)でも当然のように新入社員が来るとなるとスタッフ間で噂の種になります。

明日から新しい人来るんだって!

へぇ、どんな人がくるの?

実務者研修持ってる人らしいよ!

じゃあ仕事出来るじゃん!
期待大だね!
経験の有無に関わらず、資格を持っているだけで、過大評価される事は間違いありません。
そこで仕事でつまずくような事があれば、

なんだよ。資格持ってるだけで仕事出来ねえじゃん!

私達より高い給料もらってるのに、何でこんな事も出来ないのよ!
この様な事態にもなりかねません。
自分自身のスキルアップの為や、やる気(モチベーションアップ)の為、良かれと思って取得した資格が仇になり、あなたの評判を落とす可能性も出てきます。
学んだ知識が実際の現場で活かせる事って初めは意外と少ないのです。
1番ベストな資格取得のタイミングは?
それではどのタイミングで資格を取りに行けばいいの?
そんな疑問が浮かびますよね?
1番良いのは、
介護現場で働きながら、取得する事なんです。
仕事に、勉強にと少しハードですが、最も効率良くスキルアップが望めます。
それは何故か?
座学や、実技講習もまんざら意味がない訳ではないんです。
働きながらだと、あなたの勤務している現場の介護に紐付けしながら学べるので、「なるほど!」と納得できる事が多く出てきます。
納得しながら学ぶ事ほど効率的な勉強法はありません。
まとめ : 初任者研修って必要ない?介護入門編。初めに取るべき資格は?
- 施設で働くなら、実務者研修をはじめに取得する。
- 訪問介護は初任者研修を取得でOK。
- 効率良くスキルアップを目指すなら、働きながら資格取得すべし。
人手不足で、なおかつ、肉体労働。
そんな環境で仕事をしながら資格の勉強なんて決して楽ではありません。
それでも負けずに頑張った分、スキルとして必ずあなたの役に立つ日が来ると思います。
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