人生30年生きていると、自分の置かれている現状を見つめ直す機会が増えたり、
今後の進めべき道を考えたり、体力の限界に感じたり。または、家族のことを考えるようになったり。
働き盛りだからこそ、考えること、迷うことが多く出始めてくる時期だと思います。
今のままひたすら突き進む。
それが出来れば一番ですが、そうでない事も多くある。
転職の道を考えているあなたに、ぜひ読んで参考にしていただければと思います。
30代料理人の転職。異業種・未経験って可能?
私もその一人。勢いで辞めました。
結論から申し上げると、料理人の転職は可能です!異業種、未経験でも問題ありません。
なぜなら、私が身を持って異業種、未経験の転職を経験しているからです。
私は板前として新卒から働き始め、銀座の老舗や、汐留の一流ホテルなど、4つの店舗を回りながら14年間仕事を続けてきました。
決して順風満帆とはいきませんでしたが、それでも出世街道を進んでいました。
私生活では26歳で結婚し、2人の子供を授かることも出来ました。
そんな私ですが、嫁の病気をきっかけに31歳で料理人をやめる決意をしました。
その病気の原因は私にあったからなのです。
- 毎日15時間近くの長時間勤務。
- 通勤時間は3時間。
- 睡眠時間も3時間。
- シフト関係なしの休日出勤。
- 少ない休みは疲れて寝てばかり。
そんな仕事バカ一筋の生き方。独身ならそれでもよかったかもしれませんが。
家庭をないがしろにしていれば、そのうち綻びは生まれてしまいます。
いえ、生まれてしまったわけです。
料理が嫌いで辞めたわけではありません。
家族のために料理の道を辞めたわけです。
もちろん辞めるにあたり迷いもありませんでした。今でもこの選択肢が間違っていたとも思いません。
家族のために転職を考えている方は少なくないと思います。
家族の為に、その一心でしたので、勢いで辞めたような形でした。
そこで学んだ事です。
見切り発車はご用心!
多くの料理人は有給休暇なんて縁遠い話。
そんな方も少なくはないのでしょうか?
今まで有給休暇など取ったことなかった私は一ヶ月という有給残数があり、とてもありがたい転職活動期間をもらうことが出来ました。
しかし、料理一筋で生きていた私にとって、何もかもが始めての経験!
分からないことしかありませんでした。
パソコンすら持っていない状況。
スマホを片手に、求人広告をあさっていました。
そもそも、すぐに決められるだろうと、高をくくっていました。
そのことが、後に裏目に出ることとなります。
1か月の有給期間はあっという間に過ぎてしまい、退職から再就職まで1ヶ月半の期間を要してしまいました。
半月は収入無しでした。
今だから出来る話ですが、子供を2人養っている状況で収入無しの期間があった事って、本当にゾッとします。
すぐに決まれば良いですが、そうではない場合もあります(私のように)。
退職する決意を決めたなら、まず、落ち着いて、退職した先のことを考えて下さい。
行動を移す決意を決めた時点で、あなたはすでに第1歩を踏み出しています。
まだまだ間に合います。
焦らなくて大丈夫。
見切り発車厳禁です!
心身共に壊れる前に。
料理人の陥りやすい、負のスパイラル
仕事をしている間は忘れられるけど、仕事が終わったら、転職の事ばかり考えてしまう。
その内「辞めたい、辞めたい」という考えだけが膨らんでいき、ストレスも増大。
しかし疲れから、頭は回らず具体的に話が進まらない。
これが料理人を抜け出せない1番の原因。
そんな日々の繰り返しは無駄に時を過ごす、「負のスパイラル」に陥ってしまいます。
30歳を過ぎて全く未知の業界に飛び込む事は勇気がいる事ですが、行動を起こさなければいけない時です。
気づけば1年、2年なんてあっという間に過ぎてしまいます。
早めの決断で、多くの問題を回避!
疑問が浮かんだ時点で、今後の進路は早めに決めておくべきです。
30歳を過ぎると、多くの問題が付きまとってきます。体力的な問題も出てきますが、それ以上の問題とは。。
それは、
30歳を迎えた転職は、後の昇進、昇給を考えると、ギリギリの年齢だからです。
仕事を始めて間もない方や、なかなか定職に就かず、転々と職場を変えている方はまた別の話。
最低でも3~5年は同じ場所で働いている継続力のある方を対象に話を進めていきます。
どんな職業に就いていたとしてもそうですが、料理の仕事でも、例外ではありません。
雇う側としては長続きしない方を採用する気にはなりませんよね。
長く料理を続けていると、将来に対する不安や、疑問を考えることもあると思います。
そんな疑問を持ちながらの仕事をしても決して良いもの(料理)は作れないと思います。これは私の持論ですが。
まずは在職中に出来ることから。転職サイトと職安は事前に登録!
転職サイトやハローワークへの登録は事前に。
転職サイト、公共職業安定所(職安)すなわち、ハローワークへの登録は辞める前にやっておきたい所。
転職サイトへの登録は必須!
現在のサイト数は無数に存在します。
求人の見比べを行ったり、自分に合ったサイトも個々で違うので、複数のサイトに登録しましょう。
業種によって得意なサイトが違うので、こちらは後ほど詳しく紹介します。
働き口という面では正直な意見、職安は案件がイマイチなので、あまり当てにできません。
しかし、職安は厚生労働省で定められた機関であり、条件が通れば、失業保険を受け取る事ができます。
失業保険の受給者再就職手当(上限約6,000円)も受け取る事ができます。
転職サイトは3社の登録で十分。
求人のサイトは、いまや山ほどある為、実際にはどこが良いのか分からないですよね?
サイトが多いのは、職種や目的が細分化されているという事も理由の1つです。
ですが、30歳を過ぎて新しい仕事に就こうと考えている方にとっては求人サイトも絞り込む事が必要になります。
登録数を多くしても迷いが増えるし、時間を余計に費やしてしまうだけです。
私のオススメする3社を紹介!
そこで3社に絞りメリット、デメリットと共にオススメサイトを紹介します。大手でもあり、求人案件数も多く申し分ないので、この3つを登録しておけば十分です!
リクルートが提供する最も求人数が多い転職情報サイト。
メリット
他社のサイトと比べ圧倒的な案件数を誇っています。これは大きな
リクナビNEXTのみの案件も多数もある為とても魅力的。
気になる企業がすぐに見つかる。
スマホ用アプリが使いやすい。
デメリット
リクナビの機能『スカウト登録』を利用すると、企業からのオファーが来るため、目星がつけやすくなる反面、オファー多すぎて、本当に気になった企業を見過ごし
30代の利用率が高く、幅広いジャンルの求人が揃っているサイト。
メリット
絞込み検索機能が優れており、希望に合致した求人が見つけやすい。
コンテンツの『履歴書コーチ』というサービスが役立つ。WEBにて履歴書添削の有益なアドバイスをもらえる。
地方求人も豊富。
デメリット
マイナビ転職経由の応募は、レスポンスが遅い傾向にある。
(今回はあまり関係ないかと思いますが)ハイクラスの転職においては物足りない。
充実したコンテンツと、働く側の目線も情報として載せているサイト。
メリット
求人情報だけでなく、現場の声も大なり小なり載っている為、実際の企業の雰囲気が伝わりやすい。
この仕事に対しての向き、不向きを紹介しているので、現在の自分に当てはめやすい。
デメリット
エン転職もリクナビ同様、スカウトメールが限りなく送られてくるので、見落としの危険がある事。
サイトに対する悪評が他サイトに比べ多い。(あくまで個人的見解です)
他にも多くの転職サイトがありますが、30代、料理人、未経験、異業種となると身の丈に合わないサイトばかり。
数多くサイトを登録して頭を悩ませるよりは、厳選して求人を探すことをオススメします。
辞めるまでに次が決まれば最高!
30歳を超えるとある程度の仕事も任される事もあり、在職中は就活する時間がない!なんて方がほとんどかと思います。
ですが、現在はソーシャルディスタンスを徹底している企業は「オンライン面接」たるものを実施している所もあります。
オンラインであれば、わざわざ面接会場まで行かなくても、自宅で済ませる事が出来るので、少し手間は省けますね。
合間を狙っては、面接っといったスケジュールを組む必要があります。
転職活動中は、
1、通勤中はスマホで検索。
2、帰宅後に履歴書、職務経歴書の作成。
3、休みの日に面接
というような生活スタイルのパターンを作ると無理なく取り組めると思います。
【合わせて読みたい】30代板前の転職活動。書類作成のコツ。書く事がないを克服しよう!
転職しやすい職業は?
人手不足の業界は異業種、未経験を受け入れる傾向あり!
求人をチェックしていると
多くの企業が、異業種、未経験の採用でも幅広く力を入れてる事が分かります。
飲食業界も人手不足が問題ですが、他の業界でも言える事。
傾向としては、異業種、未経験を積極的に採用しているようです。
応募を受けてふるいにかける、といった流れで採用しているので、チャンスは大いにあります!
年収アップは高き壁、それも最初だけの話
料理の業界を辞めて、全く違う仕事を始める事を決めている方でも採用は心配ありません。ただし、未経験の人財を採用する側は、多少のリスクを負っています。
その一つとして費用の問題です。1人の採用にかかる費用といえば、現在はリファラル採用(参照:Wikipedia)を積極的に取り入れている企業もありますが、1人当たりの採用に掛かる費用は平均約85万です。
それは慎重になりますよね。
ですので、採用時は気持ち低めの給料。
働き次第で昇給という流れになるのですが、料理人の年収より低い企業はあまり存在しません。期待はされて良いと思います。
30代の異業種、未経験の正社員の年収だと、はじめは同等かまたは少し低いくらいが妥当ではないでしょうか?
まとめ : 30代料理人の転職って可能?心も体も疲れたアナタへ。
いかがでしたでしょうか?
私も経験していますが、30歳を過ぎての転職は、とても勇気も必要だし、労力も必要です。
しかし、まだ間に合います。
今まで料理人として働いていた辛さに耐える忍耐しは、転職活動だけでなく、働いてからでも十分に発揮できるはずです。
希望を持つこと、諦めないことが何より大事です。
新たな道を歩んでいこうと思った、そんなあなたの手助けになることが出来れば幸いです。
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